こんにちは、沖縄市ゼロカーボン推進窓口事務局です。
沖縄の家庭において、電気代の上昇は近年ますます身近な課題となっています。こうした中で、生活の利便性を損なう“ガマンの省エネ”ではなく、エネルギー消費のムダを減らすことで、家計の負担を軽減することができる場合もあります。
今回は、沖縄の家庭におけるエネルギー消費の特徴や、沖縄市民(「うちエコ診断ワークショップ」参加者および窓口への相談者)の声を踏まえ、冬季にできる省エネの取組みについてご紹介します。
エネルギー消費の大きいものから取り組むのが省エネの近道
省エネに取り組む際は、家庭のエネルギー消費全体に占める割合の大きいものから取り組んでいくことが効果的です。相対的に削減余地が大きく、取組みの効果を実感しやすいことが理由です。
右のグラフで、沖縄の家庭における冬季の電気使用割合をみてみると、24時間稼働している冷蔵庫の割合が20.4%と最も大きく、暖房(19.0%)、炊事(11.2%)、照明(11.1%)、給湯(10.3%)がこれに続いています。
ちなみにですが、本州・四国・九州の家庭では、暖房の占める割合が32.7%と最も大きくなっており、地域による家庭の電力消費の違いが見て取れます。

家庭で実践できる省エネの取組み
それでは、沖縄の家庭における冬季の電気使用割合の大きいものを中心に、実践できる省エネの取組みを見ていきましょう。
最も大きな割合を占める冷蔵庫については、「扉を開ける時間を減らし、食品を詰め込みすぎないようにする」「壁等との間に適切な間隔を空けて設置する」ことがポイントとなります。一般的な冷蔵庫では、「ヒートポンプ」の仕組みを利用しており、庫内の熱を庫外に移動させることにより冷蔵しています(右図参照)。そのため、庫外への熱の移動を妨げない、あるいは必要な熱の移動量を減らすという観点で、上記の取組みが有効です。一例として、食品を冷蔵スペースの半分程度にゆとりをもって入れる場合、詰め込んだ場合と比較して、年間で約1,360円電気代を節約できるそうです(外部リンク:消費者庁WEBページ)。
一方で、冷凍庫については、凍った食品同士が冷やしあう効果があるため、隙間ができないよう詰めることで冷凍効率が良くなります。
市民の声を聞くと、「食品を詰め込みすぎない」「壁との間に間隔を確保する」といった省エネ策は認知・実践している方が多い一方で、「冷蔵庫の上に物を置いている(上部からの熱の放出を妨げている)ため、家に帰ったら取り除きたい」という方も少なからずいらっしゃいました。

次に、暖房についてですが、さらに暖房器具別にみると、エアコンの割合が最も大きくなっています。エアコンについても、先ほどの冷蔵庫と同様に、「ヒートポンプ」の仕組みで室内を暖めたり冷やしたりしています(右図参照)。そのため、「エアコンの設定温度と室外の温度差を小さくする」「室外機の周りに物を置かない」「室内機のフィルターを清掃する」といった、必要な熱の移動量を減らし、熱の移動を妨げない取組みが有効です。
市民からは、「室内機のフィルター清掃は定期的にしているが、室外機の周囲までは注意していなかった」「(夏のエアコンでの冷房時)扇風機を併用して体感温度を下げ、設定温度を少し上げてみたい」といった声が聞かれています。

続いて、炊事に次いで4番目に消費割合の大きい照明については、「使用しない部屋のこまめな消灯」「明るさの調整」が有効です。また、機器の買替えを伴いますが、白熱電球から電球形LEDランプへの交換、シーリングライトの蛍光灯からLEDへの交換は、消費電力量の削減だけでなく、交換頻度の低減(LED形電球ランプの寿命は、白熱電球の約40倍、電球形蛍光ランプの約4~7倍)による家計負担の低減も見込めます。また、一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入は 2027 年の廃止が決定している点を踏まえても、LEDへの計画的な更新が望ましいものと思われます。
市民の多くからは、こまめな消灯にすでに取り組んでいるという声が聞かれた一方、「(LEDの省エネ効果の大きさ・蛍光灯廃止を踏まえ)家の照明がすべてLED化済みかどうか、すべて確認したい」という方もいらっしゃいました。

おわりに
今回は、家庭ですぐに実践できる機器の使い方を中心に、省エネの取組みをご紹介しましたが、対象機器(エアコン、照明器具(蛍光灯器具、LED電灯器具)、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、電気便座、温水機器(電気温水機器(ヒートポンプ給湯機)、ガス温水機器、石油温水機器))の購入検討時の比較には、「統一省エネラベル」が参考になります。

また、沖縄市ゼロカーボン推進窓口では、家庭にあった光熱費削減策をアドバイスする「うちエコ診断」の実施や、同診断を体験する「うちエコ診断ワークショップ」の開催等を通じて、市内のご家庭の省エネに向けた取組みをサポートしています。ご関心のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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