こんにちは、沖縄市ゼロカーボン推進窓口事務局です。
沖縄市では、市民の地球温暖化対策に関する興味・関心を高めることを目的として、2025年7月26日(土)・27日(日)に、市内の子ども・保護者向けに「夏休み!ワークショップ『LEDランタン工作教室』」を開催しました。
今回は、その様子を皆さまにご報告いたします!

講師には、パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 サポート推進部の石川部長を招き、①乾電池で動作するLEDランタンの工作教室、②ソーラーパネル付きのより高度なLEDランタン工作教室の2教室を実施しました。子どもと保護者で楽しく学びながら、環境やエネルギーについて考えるきっかけとなる時間となりました。

①「LEDランタン工作教室」対象:小学生以上の子どもと保護者

まずは、「照明が創り出すあかり」について、講師のミニ講義からスタート。照明の歴史や、白熱灯、蛍光灯、LEDの違いなどについて学びました。

講師からは、LEDの寿命が約10年であることや、白熱灯の約1/8の電力で同じ明るさを得られることなどが紹介され、子どもたちからは「LEDが長持ちすることがわかった」「普段使っているLEDのすごさを他の照明と比べて初めて知った」といった驚きの声が聞かれました。

LEDへの関心が高まったところで、いよいよランタン工作の時間です。
作業は全29工程。ドライバーやボンドを使いながら、木製の台座に電池ボックスやLED基板を取り付け、筐体を組み立てていきます。ネジを締める手に力を込める子どもたちの表情は真剣そのもの。保護者と協力しながら、「次はここを固定しよう」「この部品はこの向きでいいかな?」と声を掛け合い、ものづくりの楽しさと達成感を共有していました。

子どもと保護者が力を合わせながら、およそ30分をかけて完成です。最後は参加者みんなで一斉に点灯させ、記念撮影では笑顔があふれました。

工作を終えた子どもたちからは、「電気を使うものでも、子どもが組み立てられるって初めて知った」「作るのは難しかったけど、完成したらかわいかった」「LEDの明るさにびっくりした」といった感想が寄せられ、楽しみながらLEDの特性を体感できた様子でした。

また、保護者からは「LEDの寿命の長さや省電力性能について親子で学べた」「LED化や省エネ家電への買い替えが温暖化防止につながることに気づけた」といった声があり、大人にとっても新たな発見のある教室となりました。

②「LEDランタン工作教室(ソーラーパネルつき)」(対象:小学校4年生以上の子どもと保護者)

こちらの教室は「電気ってどうやって生まれるの?」に踏み込んだ、ちょっとレベルアップした内容です。

まずは、「エネルギーの創・蓄・省」について、講師によるミニ講義からスタートしました。地球温暖化の原因や、火力・原子力といった代表的な発電方法の違いを学んだうえで、太陽電池は二酸化炭素を排出せずに発電できること(創エネ)、蓄電池を使えば昼間に太陽電池で発電した電気を夜間にも活用できること(蓄エネ)、そして省エネ家電を使うことでエネルギーのムダを減らせること(省エネ)について、図や実例を交えながらわかりやすく解説されました。

講師の「1時間の日射量で全人類の1年間のエネルギーをまかなえる」という話に、子どもたちから特に驚きの声が上がったほか、講義を聞いて「CO₂をこれ以上増やさないために何ができるか考えるきっかけになった」「太陽光で電気を創ることができることを初めて知った」といった感想が聞かれました。

講義の後は、いよいよ工作の時間です。今回のランタンは、乾電池だけでなく、太陽電池で充電した蓄電池でも発光できる本格的な仕様。組立て工程は32にもおよび、難易度も高めです。

LED基板、太陽電池、蓄電池、乾電池ボックスなどを順に取り付けながら、慎重に組み立てていきます。配線の向きや接続の順番を間違えないよう、説明書とにらめっこしながら進める様子は、まるで小さなエンジニア。保護者も「テンポが早く、どこまで子どもに任せて手伝うか迷った」「意外と難しく、大人も夢中になった」と振り返っており、子どもと保護者で試行錯誤しながら取り組む姿が印象的でした。

最後は、完成したランタンを全員で点灯。記念撮影での子どもたちの笑顔からは達成感が伝わってきました。

さいごに

講師の石川部長からひと言

Panasonic株式会社 石川です。
沖縄市 夏休み!ワークショップ「LEDランタン工作」教室、多数ご参加頂きありがとうございました。
このワークショップは2024年から沖縄県で初めて沖縄市環境課様が主催となり、開催して頂きました。
講座を行う中、今回2回目の開催となり、子供たちの環境に対する意識が高まっていると感じております。
地球温暖化、自然エネルギー、省エネ取組みの学習、ランタンモノづくり体験を通じて一人一人が個性を発揮し、更に環境問題に向き合い、取り組んで頂けると思います。
また、このLED工作教室に参加して頂いた子供たちから環境発明家が育つことを楽しみにしております。
ぜひ頑張ってください。応援しております。
ありがとうございました。